こんにちは、NeoHandheld管理人one-jです。
多くのゲーマーが心の中で一度は願ったことがあるのではないでしょうか。「Steam DeckでBloodborneが遊べたら最高なのに」と。フロム・ソフトウェアの名作『Bloodborne』は、その唯一無二の世界観と挑戦的なゲームプレイで今もなお多くのファンを魅了しています。
しかし残念ながら、BloodborneはPlayStation 4専用タイトルであり、PC版は存在しません。そのため、Steam Deckでネイティブにプレイすることは現状では不可能です。それでも、最新の技術進化、特にCompute Module 5(CM5)のような新しい基盤モジュールが登場するたびに、私たちの期待は膨らむばかりです。今回は、Steam DeckでのBloodborne動作への「期待」と、Compute Module 5がポータブルゲーミングにもたらす可能性について考察してみましょう。
Steam DeckとBloodborneの現状
Valveが開発したSteam Deckは、そのパワフルな性能とLinuxベースのSteamOSによって、PCゲームをどこでも楽しめる革新的なデバイスとして登場しました。多くのAAAタイトルがSteam Deck上で快適に動作し、ポータブルゲーミングの可能性を大きく広げています。
一方、BloodborneはPS4という特定のプラットフォームに縛られており、PC移植の噂は絶えませんが、公式発表は一切ありません。現在のところ、Steam DeckでBloodborneを体験する唯一の現実的な方法は、PlayStation Plus Premiumのクラウドストリーミングサービスを利用することです。これはインターネットを介してPS4版をストリーミングする形式であり、Steam Deck上でゲームが直接動作しているわけではありません。そのため、安定したネットワーク環境が必須であり、ネイティブ動作の快適さには及びません。
PS4エミュレーションも将来的な選択肢として期待されますが、現時点ではPC上ですら実用的な段階には至っておらず、Steam Deckのようなポータブルデバイスで動作させるのは非常に困難であると言わざるを得ません。
Compute Module 5(CM5)とは?
ここで、最近登場した「Compute Module 5(CM5)」について触れておきましょう。CM5は、その名の通りRaspberry Pi 5をベースとした演算モジュールです。高い拡張性とコンパクトさを兼ね備え、産業用機器や組み込みシステム、あるいは自作PCの核となることを想定して設計されています。
CM5は単体では動作せず、専用のキャリアボードに接続することでその機能を発揮します。そのため、CM5を搭載した「自作機」や「サードパーティ製デバイス」が登場する可能性は十分にあります。しかし、ここで明確にしておくべきは、CM5はあくまで汎用モジュールであり、Valveが公式にCM5を搭載した「Steam Deck CM5」のような完成品をリリースする予定はありません。 Steam DeckはValveが独自に設計したカスタムAPUを搭載しており、CM5とはアーキテクチャが全く異なります。
CM5の主なスペックは以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| CPU | Broadcom BCM2712 クアッドコア Arm Cortex-A76 (64-bit) @ 2.4GHz |
| GPU | VideoCore VII GPU @ 800MHz |
| RAM | 4GB / 8GB LPDDR4X SDRAM |
| 映像出力 | デュアル 4Kp60 HDMI (キャリアボード経由) |
| ストレージI/F | PCIe 2.0 x1 (キャリアボード経由でM.2 SSDなど接続可能) |
| ネットワーク | ギガビットイーサネット (キャリアボード経由) |
| ワイヤレス | デュアルバンド 802.11ac Wi-Fi, Bluetooth 5.0 / BLE |
CM5でBloodborneを動かす可能性は?
上記のスペックを見てもわかる通り、CM5はRaspberry Piシリーズの最高峰ではありますが、高性能なPS4ゲームをネイティブにエミュレートするには、現在のところ性能が圧倒的に不足しています。PS4のエミュレーションは、たとえPC上で動かすにしても非常に高いCPUとGPU性能を要求するため、CM5のArmベースのCPUとVideoCore VII GPUでは荷が重すぎると言わざるを得ません。
したがって、もし将来的にBloodborneのPC移植版やリマスター版が登場したとしても、CM5単体でそれを快適に動作させるのは非常に難しいでしょう。現在のSteam DeckのカスタムAPUは、CM5とは比較にならないほど強力なグラフィックス性能と最適化されたドライバーを持っています。
ポータブルゲーミングの未来とBloodborneへの期待
では、CM5はポータブルゲーミングにおいて全く無関係かというと、そうではありません。CM5は省電力でコンパクト、そして非常に安価に高性能なシステムを構築できる可能性を秘めています。これは、様々なタイプの小型デバイスや、より安価な組み込み型ポータブルデバイスの登場を促進するでしょう。
現時点ではBloodborneをネイティブで動かすことは望めませんが、将来的にはCM5のようなモジュールがさらに進化し、より高性能なGPUを統合したり、専用の高速なカスタムチップと連携することで、低価格ながらもゲームに適したデバイスが登場するかもしれません。
しかし、やはり一番の希望は、フロム・ソフトウェアが公式にBloodborneのPC版をリリースしてくれることです。もしそうなれば、Steam Deckのような現行のパワフルなポータブルゲーミングPCで、あの素晴らしい世界をどこへでも持ち出せるようになります。
Compute Module 5の登場は、カスタムデバイスの可能性を広げますが、Steam DeckでBloodborneを快適に楽しむという夢は、依然としてPC版のリリース、もしくは将来的なPS4エミュレーションの進化に託されているのが現状です。
いつか、この夢が現実になる日が来ることを、私one-jは心から願ってやみません。
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本記事は公開時点の市場データに基づき構成されています。ハードウェアの仕様や価格は極めて流動的であるため、最終的な判断は各メーカーの公式データシートを参照してください。


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